バリ/ウブッド通信135号/バリの文化交流

バリの文化交流

バリアートフェスティバルが6月11日から開催されました。34回目を迎えるこのフェスティバルの開催式にはインドネシアのユドヨノ大統領も出席しました。アート、工芸、音楽、舞踊、民族イヴェントそして世界との交流イヴェントなどが催されます。ウブッドでは日本の能楽とバリの民族歌劇との共演があります。日本とバリの交流は近年盛んになってきました。第二次世界大戦では日本軍が駐在し、オランダ軍と戦い、インドネシアが 350年間の植民地から独立した関わり合いがあります。今は沢山の日本人が観光にバリを訪れます。ヨーロッパ人は400年前からバリを訪れています。1920年代にはドイツのシュピーズがキリスト教の布教に来てそのまま在住し画家としてバリ絵画に大きな影響を残しました。今、ウブッドのプリルキサン美術館ではシュピーズの展覧会が開かれています。また、バリはアートなどの発表の場、制作の場としても人気があり、外国のアーティストやジャワ島からのアーティストも沢山住み活動しています。先日、デンパサールでコラボレーション コンサートがありました。ジャズ、舞踏ダンス、生け花、ライブペインティング、村のガムランなどの総合的なイヴェントでした。この時お会いした日本の中年の男性は奥さんも亡くされ、先の大地震、津波で仙台の家を失われ数ヶ月前にバリに移住を決意されて住んでおられ、このコンサートでは村のガムランバンドに参加して裸で大きな木のベルを演奏されていたのが印象的でした。また、東京のオーボエ奏者 tomoca さんもジャズグループと一緒に演奏をしました。色んな形でバリと日本の交流がなされています、そして最近日本を出てバリに移住される夫婦や家族も少なくありません。日本にはバリにないものが沢山ありますが、バリにも日本にないものが沢山あると思います。バリは世界からのひと、文明、文化を受け入れますが、バリ独自の文化を大切に守っているプライドが素晴らしいと思います。

先日のデンパサールでのコラボレーション コンサートのヴィデオをサイドバーに添えますので見てください。





0 件のコメント:

コメントを投稿