<バリアン チョコルダ>
バリアンはバリの治療家、霊能的また神通力を有する治療家でけがや肉体的疾患から精神的疾患までも治療します。西洋的な処置療法ではなく、その原因となる問題を取り除く根源治療をするのです。今年81歳になられたチョコルダ師はバリ王家の出身ですが自ら治療家として人の役に立つ道を選ばれました。私も多くの方をお連れしましたが、その治療の方法はその人の持つ疾患で異なります。家の庭には沢山の木が植えてありどれも治療の為の薬草として使われます。症状によっては薬草で作られた薬も調合して与えられます。何十年も漬けた薬から庭の木の葉っぱをそのまま患部に置いて、また食べさせたりもします。悪い気を身体から取る為には小さなガラスビンを足の指にはさみ、そこに入れてしまいます。また薬草を細かくきざみ患部に塗るのかと思いきやチョコルダさんはそれを口に含み噛みくだき、患者の顔に吹きかけたりもします。身体と精神の疾患を探すのには左足の指のツボを小枝で押しその痛みによって何が問題であるかを察知するのですが、内蔵や血の他にメモリーとして身体がまたマインドが持つ遺伝子的記憶から本人の記憶までの問題も左足のツボで解るのです。そしてその原因を取り除くべく、呪文や指圧、梵語を身体に書いたりして悪い気を抜きます。そしてまた足のツボを押した時には痛みは消えています。また過去の事が残っていてそれがストレスや疾患に結びついている時も過去の要らないエネルギーを体外に出し、”新しくなりましたよ”と言われるのです。ある中年の女性の原因不明の手の震えは、もう5年も続き、日本の医者はその手を使わないようにそして震え止めの薬を処方しましたが、いっこうによくならないのでチョコルダさんに診てもらう事になったのですが、日本の医者の進言とは正反対の事ばかりをしなさいと言われていました。座る時もそのついた手に重心をかけて、手のツボを押しなさいと教える。また隔世遺伝でおじいさんの気が乗り移った青年は定期的に身体が震え、発作を起こしますが、これも中にある気を抜く事でよくなっていきます。様々な症状に対してあらゆる方法がとられるのです。身体に触れる事なく卵管がつまっているのがわかり、不妊症の人には何時にセックスをすれば確立がよくなるとか、その方法を教えます。昔、細川元首相に日本に招待されたこともあり、その名は広く欧米にも知れ渡っています。多くの欧米人が彼を研究していたり、調査をしています。
彼のことを書いた本があります。「バリの賢者からの教え」(河村真紀子 訳)と言う名
でフランスのローラン ゲネルさんが体験したチコルダ師の教えを書いたものです。訳者あとがきでは次のように書かれている。「人生にこれといった不満はない。それなりに楽しく生きている。でも、どこか充たされない気がしている、としたらそれはあなたの「思い込み」が原因かも知れません。それなら、その「思い込み」をどうすれば捨てることができるのでしょう。ページをめくるうちに、実直でどこか滑稽な主人公に親しみを覚え、バリ島の美しい自然に心を洗われ、数々のエピソードに笑い、心がほぐれて、いつのまにか自分が賢者である老人のセッションを受けているような気分になります。」と記されています。思い込みはすべてにリミットをつけてしまい、こだわりと言う確固たるものへと変身していくのです。心を開き、自分を素直に見つめる心が必要なのです。
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