大晦日の日の最大の行事がオゴオゴパレード、各村で自由に作られた悪霊人形は村を担いで行進し、何週間もかけて作られた人形はパレードのあと焼かれます。新年を前に村の悪霊厄除が行われるのです。この日は大いに悪霊化してしまいます。担ぎ手も大きいのは大人達、青年、そして小さい子供の悪霊人形は子供達が掛け声も勇ましく”ワッショイ、ワッショイ”と村を練り歩くのです。村の集会所や広場やお寺の前に作られたオゴオゴが陳列されます。南カリフォルニアでは雪が降らないので、家と庭を雪景色のクリスマスシーンを作ってその面白さを競います。みんなそれを見て回るのが南カリフォルニアではイヴェント化され、楽しみの一つでもありましたが、バリに住んでそれと同じようなイヴェントを各村をまわってどんなオゴオゴを作っているのかを見に行くのも楽しみです。生活の中の創造物でもあり、公共的創造物でもありますが、どちらも仮設的なものでもあり季節的なものでもあります。信仰や信心を形にする事でもっと親しみを子供の時から持ち合わせるのでしょう。言葉ではなく形にする事が儀式の大きな役目にも思われます。祭り好きのバリの人は死も悪霊も全てを祭り化してしまうのです。こういう時は村人が一丸となって全く素晴らしい進行を儀式で行います。今年も沢山のオゴオゴが各村で作られています。子供も大人もオゴオゴには深い思い入れがあるようです。
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