雨はインドネシア語で「ウジャン」と言い、私は「雨雀」とおぼえました。まさに雨の中の雀です。鳥も犬も人もバイクもみんな雨宿りをするのです。大雨のあとは道が洪水のように水で溢れます。田んぼの水も畦道を越えて道に流れ、流された葉っぱや枝やお供え物で用水路は詰まってしまい、これもまた道に合流します。時々、ウブドに帰るとき、雨は収まったのでバイクで走ると、坂の上から水が流れてくるのです。まるで川をバイクで登っているような錯覚すらします。そして対向車のタイヤが水をはねるので、ビショ濡れになってしまいます。それと危険なのは道にあいた穴も水で隠れてしまって、どこに穴が空いているかも解らずに走って転倒する場合もあるのです。特にビーチの方は下水の完備がされてないので、雨が池のようになって、車やバイクが水の中で立ち往生をしているのを見かけます。しかし悪いことばかりではありません。雨の夜は快適な睡眠が出来るのです。車もバイクも少なく、只ただ雨の音を聴いて寝るのですが、屋根に当たる音、バナナの葉に当たる音などはコンスタントなリズムを刻み、催眠的効果があるようです。それと、空気中の混乱した電磁波をアースしてくれるので、落着いた気持ちになり、何も出来ない諦めの気持ちが余計に心をゆっくりとさせてくれるのです。勿論、雨の潤いのお陰で植物は育ち、根を大きく広げる恩恵でもあるのです。根の浅いヤシの木などは雨で倒れています。時々道をヤシの木が横バイに倒れていて渋滞を招きます。


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