バリ、ウブド通信 139号/甘いもの。

<甘いもの>

私は甘いものが大好きで、20年のカリフォルニア生活で食後のデザートは習慣化されました。コーヒーショップにはパイやケーキがカウンターに並び、食後の食欲をそそぎます。甘いものは別腹といいますが、まさに食後の食欲なのです。食事に招待されても、必ずお母さんが作った自慢のレモンパイ、アップルパイが出されます。ホイップクリームが惜しみなく使われ、アメリカ人の肥満化の原因の一つにはデザートの甘さがあるように思えます。勿論アメリカだけではありませんが、私の絵画教室の生徒さんのお母さんがバリに来ては作ってくれるイタリアのアップルケーキ、フランスの生徒さんが作ってくれるチョコレートケーキ、美味しい手造りケーキがいただけます。ウブドに住んでいても、美味しいケーキを焼く店が沢山あり、西洋人、日本人の経営です。私がよく行くワルン(食堂)のチーズケーキはバリでは高価なチーズなのでレモンをきかしたレモンチーズケーキですがサッパリして暑いバリの気候に冷えたケーキは美味しく感じられます。カフェラテもガラスのコップに入っていて西洋カフェの半額で食せます。フルーツの豊富なバリはフルーツケーキが沢山作られます。バリのケーキはクエといって黒砂糖を使ったものが多く、パウンドケーキの上にチョコレートのつぶが乗っていたり、カラーフルな砂糖で作ったトッピングが’されたものを市場で買う事が出来ます。また自転車の後ろに手造りスチーム機をのせて蒸かして作った団子のような菓子に甘味を載せたものは子供達に人気があります。

バリのコーヒーは砂糖を入れた甘いコーヒーです。いわゆるバリコピで粉状のコーヒーを熱湯を注ぎ作りますがコップの下には粉が溜まるので上澄みを飲むと言う感じです。屋台や食堂では一杯10円ほどです。イスラム文化が持って来たアラビカ種の豆で各村で焙煎したものを村の雑貨屋さんで売っているのですが、それぞれの村で味が違うのです。1キロが5、600円と言う値段。最近私はバリにはないコーヒーフィルターを日本から送ってもらって飲んでいますが、最後まで粉の溜まらないコーヒーが楽しめます。一日に4、5杯は飲みます。コーヒーもだい好きですがティはジャワティに生のショウガの刻んだのを入れて飲むジンジャーティが好きです。変わったコーヒではコピルワックと言うジャコウ猫の糞から採集したコーヒー豆を焙煎して飲む高価なものや、スラウェシ島トラジャ地方で採れるトラジャコーヒーは高級で美味しいコーヒーです。これらのコーヒーを煉乳と混ぜて飲む甘いコピススも人気があります。ミルクコーヒーです。どこの家にいっても勧められるコーヒー、挨拶のように「コーヒー飲みますか」と日常的に云われるのです。

私が作ったバリのケーキを真似たものですが、オーブンを持ってないので、バリオーブンと言ってブリキの箱をガス台に乗せて焼くのですが、温度が上がらないのとブリキでは放熱がするので、しっかりとは焼けませんが、これにブルーベリージャムを載せた非常に見かけの悪いケーキですが、味はまあまあと言うところ、いろんな人からレシピをもらうのですが、このオーブンではうまく焼けません。我が家の隣の家のアメリカ人の家には立派なガスオーブンがあり、そこのお手伝いさんがケーキを焼くのが好きで、主人がアメリカに帰っている間はよく家にケーキパンやブレンダーを借りにきてはキャロットケーキなどを作っています。いつもそのお裾分けをいただいていますが、なかなか美味しいです。ウブドにはカキアンと言う日本人の女性が作るケーキ、パン屋さんがあり、日本のケーキやクッキーが食べれます。バリブッダのヘルシーベーカリー、カサルナのケーキとパン、そしてクエと言う店のケーキ、チョコレート類、など沢山の店が甘いものを作っています。生え抜きはイタリアンレストラン、ママミーヤの娘の作るテラミスは日本から来た女の娘も「こんな美味しいテラミス食べたの初めて」と言うくらいの重厚な味、お腹を満たす食事と心を満たす甘いデザートはやっぱり必要で別腹なのです。




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